5月の中国工業生産、3.5%増 若者失業率最悪、金融緩和か

 【北京共同】中国国家統計局が15日発表した5月の工業生産は前年同月比3.5%増だった。消費動向を示す小売売上高は12.7%増となったものの、いずれも前年同月に新型コロナ対策として上海市のロックダウンがあった反動だ。製造業を中心に景況感は悪化し若者の失業は深刻で、中国人民銀行(中央銀行)が景気刺激の金融緩和に動き出すとの観測が強まった。

 工業生産は太陽電池や、EVなどの「新エネルギー車」、ロボット関連の生産が大幅に増えた。

 都市部の失業率は5.2%と4月と同水準だったが、16~24歳の若者は20.8%となり、4月の20.4%から悪化し記録が確認できる18年以降で最悪を更新した。

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