神戸阪急で「淡路島なるとオレンジ」フェア、希少果実を贅沢に

兵庫・淡路島だけで栽培されている希少な「淡路島なるとオレンジ」を使った10ブランドの限定スイーツが楽しめるフェアが、「神戸阪急」(神戸市中央区)の本館 地下1階で開催中だ。

『淡路島なるとオレンジ スイーツ&ブレッドフェア』は6月27日までの開催

約300年前から淡路島で生産されてきた「淡路島なるとオレンジ」。ほろ苦さとしっかりした酸味があり、甘く食べやすいオレンジとは異なる存在だ。生産者が少なく、数が出回らないことから「幻の柑橘」とも言われているんだとか。

このフェアは、兵庫県の特産品を紹介する取り組みとして、2018年から開催。広報担当の池上由起さんは、「この時期の定番になってきて、毎年楽しみにしていただいているお客様もいらっしゃいます」と、その反響を語る。

2023年は、10商品のうち7種が新作。「淡路島なるとオレンジ」の果汁をソースやゼリーにするほか、香りの強い果皮をピールやマーマレードとして利用するなど、同じオレンジを素材にしながらバリエーションに富んだスイーツになっているのが魅力。各店の特徴も感じられるため、食べ比べても楽しい。

「淡路島なるとオレンジ」をたっぷり味わってみたいなら、「新宿高野」の新作「なるとオレンジとグレープフルーツのパフェ(962円)」がおすすめ。オレンジ1個の約3分の2が使われており、上部には果実がごろごろと乗っていて贅沢。全体的に甘さは控えめで、フルーツ本来の味が楽しめる。

【新宿高野】なるとオレンジとグレープフルーツのパフェ(962円)

また、「ワッフル・ケーキの店R.L(エール・エル)」の「なるとオレンジのカップワッフル(540円)」は、参加した年から3年間変えていない人気商品。オレンジの果肉が入ったゼリーと、ピールを混ぜ込んだホイップクリームが、紅茶のワッフルによくあう。

ほろ苦いオレンジにショコラがはずせないなら、今回唯一ショコラ系スイーツを用意した「ショコラリパブリック」の新作「トゥールショコラ なるとオレンジ(594円)」が満足できそう。見た目は上に乗ったオレンジピール以外はオレンジ感のないショコラケーキだが、なかにオレンジのジャムがはいっており、酸味と甘さの組み合わせが楽しめる。

【ショコラパブリック】 トゥールショコラ なるとオレンジ(594円)

そのほかスイーツは、「アンテノール」「ケーニヒスクローネ」「パティスリートゥーストゥース」「モロゾフ」が参加。「ドンク」「ルビアン〈ルミレーヌ〉」はデニッシュやパンを用意し、「ビージュース&サンドイッチ」は果肉150クラムをつかったフレッシュジュースを販売する。

『淡路島なるとオレンジ スイーツ&ブレッドフェア』の購入は、「神戸阪急」本館 地下1階「食品売場」各店舗にて、販売期間は6月27日まで。

取材・文・写真/太田浩子

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