男性教諭「魔が差した」他校生徒が紛失した財布盗む 停職3か月の懲戒処分

京都市教育委員会

 京都市教育委員会は15日、他校の生徒が紛失した財布を盗んだとして、下京区の中学校に勤務する男性教諭(31)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性教諭は同日、依願退職した。

 市教委によると、同教諭は5月8日、別の教員から校内の落とし物の財布を預かった。その後、校長らの問い合わせに対して「届いていない」などとうそを言い、財布を自宅近くのコンビニ店内のごみ箱に捨てたという。

 預かった財布に現金はなかったが、数千円分のICカードが入っていた。財布に関する説明内容が変遷したため発覚した。

 教諭は3年生の学年主任で、担任は持っていなかった。市教委の聞き取りに対し、「魔が差した。金品を使用する目的だったが、怖くなった」などと話しているという。

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