地雷原から生まれた「平和の酒」 仏の品評会で最高賞

愛媛県砥部町在住で「国際地雷処理・地域復興支援の会」の理事長を務める高山良二さんが、支援を続けるカンボジアの人々と共に製造した焼酎が、フランスのコンクールで最高賞を受賞しました。

内戦の激戦地だったカンボジアの村で活動する高山さんは、現地の人々と共に地雷を取り除いた畑で育てたイモなどを使った焼酎造りを2008年からスタート。活動を通じて現地での雇用を促進するなど、村人の自立をサポートしています。

(国際地雷処理・地域復興支援の会理事長 高山良二さん)
「現地にはまだ、戦後の負の遺産が残っている。地雷処理と復興支援の両方の活動を通じて平和構築につなげたい」

砥部町と現地を行き来し、現地で地雷処理や復興支援を続ける高山さん。
このほど、現地の人とともに作った焼酎などのシリーズ「ソラクメール」が、フランスの一流ソムリエらが審査するコンクール、「クラマスター」で最高賞のプラチナ賞などを受賞し、15日に高山さんが支援者らに報告しました。

(高山さん)
「自国の産業が世界と引けを取らない、そういう自信を(現地の人々に)持ってもらいたい」

授賞式は今年8月、フランス・パリで行われます。

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