豪、ロシア大使館の移転を阻止 首都中心部、「安保上の利益」

 【シドニー共同】オーストラリア議会は15日、首都キャンベラ中心部の国会議事堂に隣接した土地にロシア政府が大使館を移転するのを阻止する法案を可決した。この日朝にアルバニージー首相が「国家安全保障上の利益」を守るとして法案提出を表明。与野党が賛同し、上下両院は1時間余りで法案を通過させた。

 ロシアの用地契約は消滅する。国会議事堂は首相や閣僚の執務室もあり、オーストラリアの政府中枢の役割も果たしている。

 AAP通信によると、この土地はロシアが2008年から地元当局から賃借。11年にビル建設が承認された。

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