常陸開発、破産手続き 負債2億6900万円

帝国データバンク水戸支店は15日、産業廃棄物処分施設を手がける常陸開発(水戸市河和田)が、広島地裁から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は5月26日付。負債は約2億6900万円。

同社は2000年、千葉県で産業廃棄物処理プラントを建設する目的で設立されたが、建設計画が頓挫したため、01年以降は休眠状態だった。

その後、茨城県高萩市内の小山ダム付近に同プラントを建設するため、09年に事業を再開。海外企業から技術協力を得てダイオキシンや飛灰を発生させない同プラントを建設して産業廃棄物の再資源化を目指していた。

だが、先行投資に伴う借入金の返済が負担になる中、建設計画が暗礁に乗り上げ、最後まで本格的な稼働に至ることなく、22年5月に開催された株主総会で解散が決まった。

© 株式会社茨城新聞社