2023年に現役引退した「7名の世界的名プレーヤー」

2022-23シーズンが終わりの日を迎え、数多くの選手たちが今季限りでスパイクを脱ぐことを決断している。

今回はその中で「引退を決断した世界的な名プレーヤー」を7名ピックアップした。

メスト・エジル

国籍:ドイツ

キャリア通算成績:605試合/98ゴール

所属したクラブ:ブレーメン、レアル・マドリー、アーセナル、フェネルバフチェなど

2000年代から2010年代前半にかけて世界最高のパサーであったエジル。その左足から繰り出される正確無比のキック、意表を突くアイデアの数々。キャリアを通じてリーグタイトルは1回だけしか獲得できなかったが、それが彼の天才性を損なうものではない。

イスタンブール・バシャクシェヒルで短期間プレーした後、2023年3月に自身のSNSで現役引退を発表。すでに「M10」というブランドを展開しているほか、コーヒーチェーンやスポーツクリニック、サプリメント研究所などの経営で成功を収めている。

ギャレス・ベイル

国籍:ウェールズ

キャリア通算成績:553試合/185ゴール

所属したクラブ:サウサンプトン、トッテナム、レアル・マドリー、ロサンゼルスFC

昨年末に行われたFIFAワールドカップ・カタール2022に出場した後、年明け直後に現役を引退することを発表したベイル。先日はレクサムから現役復帰のオファーを受けたが、それを固辞していた。

絶頂期にはクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマとともにレアル・マドリーの伝説的な3トップ「BBC」を形成し、数多くのタイトルを獲得した。残念ながら怪我でそのキャリアは妨げられてしまったが、それでも彼ほど成功した選手はそれほどいない。

エマニュエル・アデバヨール

国籍:トーゴ

キャリア通算成績:591試合/205ゴール

所属したクラブ:モナコ、アーセナル、レアル・マドリー、マンチェスター・シティなど

39歳になった元トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールは、今年3月に現役引退を発表した。メスでデビューし、若くしてモナコでブレイク。そしてアーセナルへと引き抜かれ、プレミアリーグにも進出した。時に揉め事やトラブルも起こしたものの、彼に退屈させられることはなかった。

2020年にパラグアイのオリンピアでプレーした後にトーゴに戻り、セマシというクラブでプレー。キャリアの最後を母国で過ごし、スパイクを脱いだ。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

国籍:スウェーデン

キャリア通算成績:866試合/511ゴール

所属したクラブ:マルメ、アヤックス、ユヴェントス、ミラン、インテル、PSG、マンチェスター・ユナイテッドなど

「年をとればとるほど若返る、ベンジャミン・バトンだ」と自分を評していたイブラヒモヴィッチだが、彼も人間であった。怪我のために今季はほとんどプレーすることができず、ついにスパイクを脱ぐことを決断した。

鮮やかでダイナミックなプレー、そしてピッチ外での役者ぶり。そのスター性は圧倒的なものがあった。サン・シーロで行われたお別れのスピーチはミランのサポーターのみならず多くの人々を感動させた。

ボヤン・クルキッチ

国籍:スペイン

キャリア通算成績:433試合/93ゴール

所属したクラブ:バルセロナ、ローマ、ミラン、アヤックス、ストーク・シティ、ヴィッセル神戸など

バルセロナのアカデミーでは数々の記録を打ち立て「新しいメッシ」と呼ばれたボヤン・クルキッチ。大きな期待を受けた彼は精神的な病や怪我のためにその誇大広告に答えられなかったものの、それでも世界の様々なクラブで活躍を見せた。

アメリカ・メジャーリーグサッカーとJリーグでキャリアの最後を過ごし、今年3月に現役引退を発表。2021年にスポーツマネジメントの修士号を取得しており、バルセロナのスタッフとして古巣に復帰するのではないかと伝えられている。

フェルナンド・ジョレンテ

国籍:スペイン

キャリア通算成績:676試合/203ゴール

所属したクラブ:アスレティック・ビルバオ、ユヴェントス、トッテナムなど

スペイン代表でもプレーした長身ストライカー。アスレティック・ビルバオで長く活躍し、ユヴェントスやトッテナムなどでプレー。空中戦の強さとポストプレーでゴール以外での貢献も多く、ベテランになっても数多くのクラブに求められた。

昨年エイバルを退団してからは所属クラブがない状況となり、今年5月に現役引退を発表している。

ホアキン・サンチェス

国籍:スペイン

キャリア通算成績:914試合/115ゴール

所属したクラブ:ベティス、バレンシア、マラガ、フィオレンティーナ

2002年の日韓ワールドカップに出場した数少ない現役の生き残りであったが、41歳でついにスパイクを脱ぐことを決断したホアキン。かつてはスペイン流のサイドラインアタッカーであったが、ボランチなどを経験してよりユーティリティな選手としてタイプチェンジしてきた。

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またSNSを駆使してファンを楽しませる選手の1人としても知られ、ユーモアある言動で多くの人々に愛された。すでにメディアで司会者を務めるなど、セカンドキャリアも成功の兆しを見せている。

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