2022-23シーズンのセリエAで33シーズンぶりの優勝を飾ったナポリが、アルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネの買い取りオプション行使をクラブ公式HPで発表した。
シメオネは2021年8月にカリアリからヴェローナに買い取りオプション付きで期限付き移籍し、ここでリーグ戦35試合17得点の活躍を披露。ヴェローナは翌2022年6月に彼の買い取りオプションを行使したが、その2カ月後の2022年8月、今度はナポリが買い取りオプション付きの期限付き移籍で彼の保有権を獲得したため、2022-23シーズンは同クラブで戦うこととなった。
ナポリにはセリエAで26ゴールを獲得して得点王に輝いたナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンという不動のエースがいたため、シメオネの出場機会は限定的だった。
公式戦通算では33試合に出場したものの、プレー時間はわずか765分と途中出場が中心だった。それでもチャンピオンズリーグではグループステージで4ゴールを挙げるなど、公式戦通算9ゴール1アシストを記録。ナポリのスクデット獲得に大きく貢献した。
そんなシメオネに対し、最近はラツィオも興味を示していたようだが、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が彼の残留を強く希望し、このほど買い取りオプションを行使することとなった。
クラブ公式HPは以下のように公表し、買い取りオプション行使と契約期間を明かした。
「ナポリはサッカー選手ジョバンニ・シメオネのアスリートとしての権利をヴェローナから完全に買い取るオプションを行使した。契約は2026年6月30日までで、オプションとして2027年6月30日まで1年間、延長できる」
なお、アルゼンチンのスポーツ紙『Ole』電子版によると、ヴェローナには移籍金として1200万ユーロ(約18億4310万円)が支払われるそうで、同メディアは「イタリア王者にとっては決して高い金額ではない」としている。