応急修理補助320件超 茨城・取手対象住宅 19日受け付け開始

床下洗浄の準備をする技術系ボランティア=10日午前11時40分、取手市双葉

台風2号と梅雨前線の影響による大雨で約600棟が浸水被害を受けた茨城県取手市で、災害救助法に基づく住宅の応急修理費の補助対象は、現時点で双葉地区の324件に上ることが15日、分かった。「準半壊」以上が対象。市は申請の受け付けを市役所藤代庁舎で19日に開始する。

同市は今回の記録的大雨で、双葉地区を中心に約600棟が浸水被害に遭い、災害救助法が適用された。同法に基づき、被災住宅で生活を続けるため最低限必要な修理の一部費用を国や県が負担する。市が修理費を業者に直接支払い、限度額を超えた部分は自己負担となる。

補助の対象は、罹災(りさい)証明書で準半壊以上に認定された住宅。市によると、県災害対応支援チームの調査の結果、15日時点で中規模半壊37件、半壊287件が確認されている。半壊以上で上限約70万円、準半壊で上限約34万円が支給される。床下浸水や店舗、借家は対象とならない。

修理の対象は、①壁や玄関、窓など外観の亀裂や剥がれ、ゆがみ②室内の床や扉、壁のめくれ、反り、腐食、悪臭③台所や浴室、給湯器、トイレといった設備の破損、故障など。

申請には罹災証明書、修理見積書、資力に関する申し出書、被害状況が分かる写真などが必要となる。

申請期限は設けていないが、12月1日までに修理の完了が必要。修理では、市は市建設業協会の会員業者を薦めている。市安全安心対策課は「早めの申請をお願いしたい。会員業者以外と契約した場合も支払い前なら対象にできる」としている。

受け付けは19日から市役所藤代庁舎、午前9時~午後5時(土日含む毎日)。7月3日以降は取手庁舎の安全安心対策課。問い合わせは同課(電)0297(74)2141。

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