茨城・取手の大雨 浸水の幼稚園 支援要請 早期再開へ県・市と協議

意見を交わす県、取手市、つつみ幼稚園の関係者ら=同市双葉

大雨で災害救助法が適用された茨城県取手市の双葉地区にある認定こども園「つつみ幼稚園」で15日、県と市、同園の3者が意見交換し、園側は浸水被害で再開の見通しが立たない現状について説明するとともに早期復旧へ支援を求めた。

同園では被災後、地区外の保育所や幼稚園を間借りして園児を受け入れているが、一部の子どもたちは自宅待機が続いている。

意見交換で園側は「保護者、職員とも負担が大きくなっている。片付けも手が回らない」と説明。1カ所にまとまって園児を受け入れられる施設や備品を移す仮置き場の確保、災害ごみの取り扱いなどに関して要望した。県私立幼稚園・認定こども園連合会の飯塚拓也会長らも同席した。

市は仮置き場として、旧取手一中体育館を貸し出す方針。県は被災した幼児教育・保育施設の修繕費を助成する追加補正予算案について説明した。その他の要望には、ともに「関係機関と調整し、検討する」とした。

同園の千葉和子理事長は「まだまだ問題は残っているが、協力を得ながら早く子どもたちを迎えられるよう頑張りたい」と述べた。

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