男性死亡…死ぬ決意を固めさせた女逮捕、住所不定の店員 目的達成へ2人で買い物 女「私は死ねなかった」

男性の自殺をほう助、容疑の女を逮捕

 交流サイト(SNS)で知り合った男性の自殺を手助けしたとして、埼玉県警大宮西署は14日、自殺ほう助の疑いで、住居不定、風俗店従業員の女(34)を逮捕した。

 逮捕容疑は2月下旬、事前にSNSで自殺志願者を募って知り合ったさいたま市浦和区の被害男性(33)が練炭自殺に使用したレンタカーの借用に付き添い、男性に自殺の決意を固めさせるなどして男性の自殺を手助けした疑い。

 同署によると、2人は2月25日午後2時ごろにレンタカーを借り、翌26日には練炭自殺に使用したブロックなどを購入するために群馬県沼田市内のホームセンターを訪れるなどしていた。

 男性は同月28日ごろ、さいたま市西区内の荒川河川敷で練炭によって自殺しており、3月1日午前10時半ごろ、河川巡視員の50代男性が「河川敷の車内で男性が死んでいる」と110番。レンタカーの走行履歴を基に周辺の防犯カメラなどの精査から女を特定した。

 女は「間違いありませんが、彼が死んだ場所までは分からない」と容疑を認めており「自殺しようとして行動を共にしていたが、自分は死ねなかった」などと供述しているという。

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