不完全な状態でも石川遼は「ベストな選択を」 安定したショットでペースつかむ

初日は桂川有人と並ぶ日本勢最上位の25位(撮影/中野義昌)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(15日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)

2年ぶり7度目の出場の石川遼は午前7時29分にティオフ。体調を考えてパターとウェッジのみでコースチェックをしたアウトでスコアを1つ伸ばし、後半はイーブンで終えて1アンダーの「69」。25位でスタートした。

背中をさすっては時折ストレッチして腰を伸ばす仕草をする中、安定したショットで危なげないプレーを披露する。前半でフェアウェイを外したのは8番だけ。左足下がりの左ラフに入れるもパーとして「やっぱり、目の前の置かれている状況に対してベストな選択を、その時々でしていくしかない」。全体のフェアウェイキープ率は77%(10/13)、パーオン率は67%(12/18)だった。

ラウンド中にストレッチも(撮影/中野義昌)

過不足なく初コースをカバーできている自負はある。初日難易度1位だった17番パー4(520yd)ではティショットを右に曲げて2打目でグリーンを狙えないピンチに陥ったが、120ydの3打目を48度でピン1.5mにつけてパーでしのいだ。「落とさなかったのは大きい」と満足そうだ。

安定したショットを披露した(撮影/中野義昌)

首位とは7打差。「悪くはない」内容だが、物足りなさはある。それでも「冷静に、しっかりと自分の力を出せたところが多かった」とマイペースに臨む姿勢は変えない。「回ってみて、ある程度グリーンの硬さやスピード感だったり、曲がり方とか。試合の中でも自分のデータとして蓄積されているので、そういったところもポジティブに生かして、自分のマネジメントにまた集中したい」

まずは20年大会以来4度目の予選通過へ。2日目も地に足をつけてコースと向き合う。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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