ショット、パット決まらず、バンカー地獄… 松山英樹は練習場直行

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(15日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)

最終18番、ピン手前から約4mのバーディパットはわずかにカップの横を通り過ぎた。入らないパットにため息をこぼし、松山英樹は初日を終えた。ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ブルックス・ケプカと回る注目組としてティオフしたが、思うようなプレーができず、2バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「72」。2オーバー83位と出遅れた。

出だしの1番パー5はドライバーショットが左バンカーに捕まり、3打目はグリーン奥ラフにこぼれた。やわらかく上げて1.5mに寄せたが、ボギー。それでも、3番でバーディ、5番では4mのパーパットを決めてガッツパーが飛び出した。前半は何とかパープレーでしのいだ。

スコアを乱したのは11番のパー3(124yd)。ティショットでグリーンを外し、手前バンカーからの2打目が奥ラフへ。アプローチはバミューダ芝に食われて寄らず、3オン2パットのダブルボギーとなった。13番も2打目をバンカーに入れてボギー。後半9ホールで実に6回もバンカーに捕まった。

パッティングで微妙なタッチ、ライン読みに苦しんだ。2、6、8、14番は全て4m以内のバーディパットを外し、決めきれない展開が続いた。ホールアウト後は練習場へ直行し、ショートパットから居残り練習に没頭した。

4人の日本勢で最も出遅れた初日。しかし、今大会自己ベストの2位だった17年も82位からのスタート。残り3日、巻き返すチャンスはまだまだ残っている。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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