夫婦の顔写真を入れ替えてマイナンバーカードを交付 神戸市 別人にマイナポイントも4件確認

マイナンバーカード(yu_photo/stock.adobe.com)

 全国でマイナンバーカードのトラブルが相次いでいる問題で、神戸市は16日、マイナンバーカードの顔写真を取り違えるミスが1件あったと発表した。別人にマイナポイントが付与される事案も4件見つかった。

 市によると昨年9月、市内の高齢夫婦が西区の出張会場を訪れ、カード作成を申し込んだ。委託事業者のスタッフが顔写真を撮影し、タブレット端末で処理する際に取り違えたという。夫婦は妻のカードに夫の顔写真が貼られているのに気付き、今年2月に申し出たという。

 市は2人に謝罪した上でカードを再交付し、委託事業者に対してはチェックの厳格化を申し入れた。

 他にも、妻に付与されるべきポイントを夫名義の決済サービスにひも付けした▽希望していたのとは別のキャッシュレス決済サービスにひも付けられた▽入力したカード番号とは異なる番号のカードにひも付いた-といったトラブルが計4件確認され、いずれも総務省に事案を報告したという。

 全国では支援窓口の端末をログアウトしなかったために別人にポイントが付与されたケースが多く報告されているが、神戸市では確認されなかったという。(井沢泰斗)

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