30年冬五輪スウェーデン好位置 札幌、34年含め厳しい情勢

 混沌とする2030年冬季五輪招致で、スウェーデンが活動を本格化させたことで好位置につけた。34年大会は開催実績のある米ソルトレークシティーが有力とされる。札幌にとっては東京大会の汚職、談合事件の影響で困難な状況となった30年大会だけでなく、視野に入れる34年大会以降も厳しい情勢が続く。

 スウェーデンは既存施設を最大限に活用。ラトビアなど他国での一部競技開催もいとわず、持続可能性を打ち出すIOCの新指針に合致する計画だ。スウェーデン・オリンピック委員会のウトマン会長は「既に国際大会で使用できる施設があり、冬のスポーツ大会開催にも慣れている」と招致成功へ自信を示す。

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