円、対ユーロで15年ぶり安値 154円台、金融緩和の維持受け

 16日の東京外国為替市場の円相場は対ユーロで下落し、一時1ユーロ=154円台を付けた。2008年9月以来、約15年ぶりの円安ユーロ高水準となった。日銀が大規模な金融緩和の維持を決め、日欧の金利差拡大が意識され、円売りユーロ買いが優勢となった。対ドルでは1ドル=141円台前半で取引された。

 午後5時現在は前日比1円48銭円安ユーロ高の1ユーロ=154円43~47銭。ドルは14銭円高ドル安の1ドル=141円14~16銭。

 前日に日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだため、市場では「利益確定目的で円を買い戻す動きが出た」(外為ブローカー)との声が聞かれた。

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