ワンマン列車の運転士、車いす乗降をお手伝い JR姫新線の10駅、連絡は不要

乗務員が車いす利用者の乗降を手伝うイメージ(JR西日本提供)

 JR西日本は16日、姫新線の播磨高岡(兵庫県姫路市)-播磨徳久(同県佐用町)間の10駅で7月1日から、車いす利用者の乗降を乗務員が手伝うサービスを試行すると発表した。同線はワンマン運転をしており、運転士がホームに降り、スロープ(渡し板)を使って介助する。当面続け、利用状況や安全性を見定める。

 対象駅はいずれも係員が常駐せず、大半が無人駅。車いす利用者が介助が必要な場合は事前に連絡を受けた上で、他の駅から係員が向かい支援していた。試行では、連絡は不要になる。

 列車の遅延を防ぐため、乗降は、先頭車両の運転席に最も近い乗降口に限定。乗る場所が一目で分かるよう、ホームには車いすマークを含む表示を設ける。乗車時に降りる駅を確認し、円滑な降車につなげる。

 対象の10駅はいずれも、駅の出入り口からホームまでバリアフリー対応済み。ホームと列車間の段差も少なく、スロープを使って車いすでの乗降がしやすいことから選んだという。(大島光貴)

© 株式会社神戸新聞社