窓口受付、1時間短縮へ 茨城・つくば市 県内初 10月から 働き方改革の一環

証明書の発行などを行うつくば市役所の市民窓口課=同市研究学園

■課題対応、改善の時間確保

働き方改革の推進に向け、茨城県つくば市は16日、市役所窓口などの開庁時間を朝夕で30分ずつ計1時間短縮すると発表した。10月に開始する。職員の時間外勤務の解消と、窓口業務における課題の検討や改善を行う時間を確保するのが狙い。市によると、開庁時間の短縮は県内初という。

平日の窓口受付時間は現在、午前8時半から午後5時15分まで。短縮後は午前8時45分から午後4時半までとなる。職員の勤務時間は午後5時15分までで、変更はない。

導入対象の施設は、本庁舎とコミュニティ棟、各窓口センター、各地域交流センター、各保健センターの計28カ所。土曜の休日窓口や市役所の代表電話の受付時間も同様に短縮される。来庁者が増える3、4月は、部署ごとに受付時間を延長するなどして対応する。

市人事課によると、本庁舎1階にある自動発券機の受付時間を調べたところ、2021年度は来庁者の約85%が午前9時から午後4時までの間に訪れていることが分かった。同課の担当者は「大多数をカバーできる見通しだ」と分析する。

最も時間外勤務が多いのは窓口業務を中心とする部署。1カ月平均の時間外勤務は1人当たり約29.3時間に上り、慢性的な残業が発生している。五十嵐立青市長は16日の定例記者会見で、開庁時間を短縮することにより、「職員の振り返りや気付きの時間を設け、市民サービスの向上につなげたい」と述べた。

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