鹿沼ふるさと大使に講談師・神田さん 鹿沼東高卒、県内でも活動

委嘱状を受け取った神田昌味さん(右)

 【鹿沼】市は15日、鹿沼東高卒の講談師神田昌味(かんだまさみ)さん(52)に「かぬまふるさと大使」を委嘱した。

 昌味さんは同校在学中、都内の寄席で初めて鑑賞した講談に感銘を受け、すぐさま2代目神田山陽(さんよう)さんに入門した。1999年に真打ちに昇進し、2016年から師・山陽さんが立ち上げた日本講談協会で副会長を務める。宇都宮市の護国神社で講談教室を開くなど県内でも活動している。

 市役所で行われた委嘱式で、昌味さんは「(委嘱は)とても名誉なこと。市の魅力をPRするとともに、講談の魅力も伝えられるよう市内で講談会などを企画したい」と意気込んだ。佐藤信(さとうしん)市長は「本業の講談はもちろん、豊富な人脈を駆使して積極的にPRしてほしい」と述べた。

 昌味さんは「いちご市」にちなんだ真っ赤な帯締めを結んで出席。委嘱状交付後、佐藤市長から「講談調で感想を」と“むちゃぶり”され、「日に日に味が出ると書いて昌味」と独特の調子でキャッチフレーズを語る一幕もあった。

 ふるさと大使は市のイメージアップを図ることを目的に委嘱し、昌味さんで25人目。

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