猫虐待の疑いで少年を書類送検 戸田・教員切り付けで逮捕の少年 事件前に戸田、さいたまで死骸見つかる

猫の死骸が発見された河川敷=3月1日午前、さいたま市桜区大久保領家

 今年2月、猫1匹を刃物のような物で刺すなどして死亡させたとして、埼玉県警は16日、さいたま市浦和区の少年=当時(17)=を動物愛護法違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 少年は3月、戸田市の中学校に侵入して男性教員を刃物で切り付けたとして殺人未遂の容疑で逮捕され、2カ月半の鑑定留置後、今月6日にさいたま地検がさいたま家裁に送致していた。

 捜査関係者によると、2月12、13日ごろ、戸田市曲本地区周辺で猫1匹の首を刃物のような物で刺すなどして、死亡させた疑いが持たれている。その後、死骸を切断したとみられ、同月13日と16日にさいたま市南区の荒川彩湖公園内で脚と胴体が発見され、17日には同区の小学校の鉄棒に歯がついた顎とみられる肉片がひもでぶら下げられていた。

 同月26日にも桜区の畑や市道で切断された別の猫の死骸が見つかっていて、県警は関連を捜査している。

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