無許可で持ち出し→紛失 試験成績や写真1229枚記録のUSBメモリー紛失 埼玉・日高市立中、保護者会で謝罪

日高市役所=埼玉県日高市南平沢

 埼玉県日高市教育委員会は16日、市立中学校の60代の男性教諭が生徒80人分の1学期中間試験の成績などを記録したUSBメモリー1個を紛失したと明らかにした。情報の漏えいなどは確認されていない。市は16日に臨時保護者会を開き、謝罪した。

 市教委によると、男性教諭は5月26日、校務用メモリーを持ち帰り、自宅パソコンで中間試験の成績を記録しメモリーに保存。28日に職員室の校務用パソコンにコピーした。翌29日にメモリーがないことに気付いたが見つからず、6月1日に教頭に報告した。

 メモリーには中間試験1教科の成績のほかに、生徒19人の名前が含まれた部活動の練習試合の連絡、宿泊学習の際に生徒が撮影した写真データ1229枚などが記録されていた。

 市教委は「情報セキュリティポリシー」の規定で、校長の許可なく学校外に持ち出すことを禁じているが、男性教諭は許可を得ていなかったという。

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