「別府小の誇り」サッカー原口選手が母校で講演 「やんちゃだけど涙もろい」かつての少年、後輩らにエール

母校の講演会で児童とリフティングをする原口元気選手=16日午前11時半、埼玉県熊谷市立別府小学校

 埼玉県熊谷市立別府小学校(安藤咲恵校長、児童数486人)創立150周年記念式典の一環で16日、同校卒業生でプロサッカー選手の原口元気選手(32)による講演会が同校で行われた。原口選手は「夢に向かって」をテーマに講演し、「自分の好きなものを見つければ、人生が充実したものになるので、それを探してほしい」と後輩たちにメッセージを送った。

 原口選手は小学校時代、地元の少年サッカーチーム「江南南サッカー少年団」に所属し、全国優勝も経験。その後、浦和レッズのジュニアユースやユースを経て、17歳の時にトップチームでデビューした。2014年にドイツのブンデスリーガのヘルタ・ベルリンに移籍し、現在はシュツットガルトに所属。18年のワールドカップ(W杯)ロシア大会のメンバーにも選ばれ、ベルギー戦ではゴールも決めた。

 講演会では、原口選手が小学6年生の時に卒業制作で出演した映画の冒頭部分を上映。当時の担任教諭も登場し、「性格はやんちゃだったが、非常に涙もろくて、卒業式の時には泣いていた」というエピソードも披露した。

 小学校卒業以来、20年ぶりに校舎に入ったという原口選手は小学校時代の思い出などを紹介。幼少期から現在まで、約30年にわたってサッカーを続けてきたが、「いまだに飽きないし、サッカーを嫌いになったことはない。みんなも自分の好きなことを見つけて、夢や目標に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。

 創立150周年に合わせて、原口選手は児童たちと一緒にリフティングを計150回行い、会場を盛り上げた。児童たちの質問にも答え、6年生と一緒に給食も味わった。

 6年生の栗原美来(みく)さん(12)は「小学2年生からサッカーをやっているけど、原口元気選手は憧れのサッカー選手で、別府小の卒業生で誇り。私もサッカー選手になり、日本代表を目指していきたい」と話していた。

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