中国の気球撃墜後、電話会談模索 米大統領、高官説得で断念

 【ワシントン共同】米NBCテレビは16日、2月の米軍による中国偵察気球の撃墜後、バイデン大統領が緊張緩和を図るため中国の習近平国家主席と電話会談しようとしたが、高官らの説得で断念していたと報じた。高官らは、中国が撃墜に激怒しており、電話会談しても「生産的ではない」とバイデン氏に説明した。米政権関係者らの話として伝えた。

 気球撃墜後、米中首脳による電話会談は実現していない。ブリンケン国務長官は18~19日の訪中で中国高官らとの会談を通じ、両首脳の電話会談も調整するとみられる。

 中国の偵察気球は米軍基地の上空を通って数日間にわたって米本土を飛行していた。

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