大阪のオフィス街に異空間…モネら「印象派」80作品を間近で

あの名画の中へ入ってみたい・・・そんな夢を叶えるプログラム『Immersive Museum OSAKA(イマーシブミュージアムオオサカ)』が6月17日、関西初上陸。最新テクノロジーによって、モネなど「印象派」の作品を大スクリーンで堪能できる、新感覚のアート展となっている。

SCENE7『睡蓮』。モネの代表作『睡蓮』の世界に没入

2022年に東京で約20万人を動員し、話題となった同プログラム。「Immersive=没入感」をキーワードに、音楽とともに「印象派」の巨匠8名の名画約80作品が、大画面で四方八方から迫って来る。

今回展示される「印象派」とは、19世紀後半のフランス・パリで、伝統的な絵画技法を否定した革命的な美術運動のこと。同展最大の特徴は、そんな印象派が活躍した19世紀当時にタイムスリップしたような感覚が味わえることだ。8つの多角的なテーマに分けて上映し、絵画に革命を起こした「印象派」の成り立ちや技法といったバックグラウンドを併せて体感できる。

なかでも、印象派の名称のきっかけとなった、クロード・モネの『印象、日の出』は圧巻。最新のCG技術を駆使し、19世紀当時、モネが実際に見たであろうフランスの「ル・アーヴル港」を実際の絵画作品と融合させており、鑑賞者は今まさに作品を描き出そうとする当時のモネの気分が味わえる。

SCENE1『印象、日の出』。モネが実際に見たであろうフランスのル・アーヴル港を実際の絵画作品と融合

ほかにも、絵の具の色を混ぜ合わせず、ひとつひとつの筆触を分割し配置する印象派の特徴的な技法「筆触分割」に焦点を当てるなど、全編(30分)を通じて「印象派とは何か」を全身で体感できる。

同展は「堂島リバーフォーラム」(大阪市福島区)にて、9月6日までの開催。時間は朝10時~夜8時(最終入場は、夜7時まで)、料金は一般2500円ほか。詳細は公式サイトまで。

取材・文・写真/いずみゆか

「Immersive Museum OSAKA」

期間:2023年6月17日(土)〜9月6日(水)
時間:10:00〜20:00(最終入場19:00)
休館日:なし
会場:堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1-1-17)
料金:一般2500円、中・高生1700円、小学生700円
電話: 0570-200-888(キョードーインフォーメーション11:00〜18:00 日曜祝休)

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