ウエットでフェルスタッペン最速。角田8番手【タイム結果】2023年F1第9戦カナダGPフリー走行3回目

 2023年F1第9戦カナダGPのフリー走行3回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は8番手だった。

 予報通り、モントリオールの天候は雨。気温15度、路面温度17度というコンディションで、現地時間12時半にセッションがスタートした。開始直後から各車フルウエットタイヤを装着してコースに出て行くが、マシンからはかなりの量の水煙が上がっている。角田はターン3でスピンを喫したがそのまま走行を続けた。

 序盤は1分32〜33秒台のタイムが並び、開始10分を前にアストンマーティンの2台はインターミディエイトに履き替える。それ以外にも複数のマシンがインターを履くが、そんななか角田はフルウエットで1分30秒685をマークし一時タイムシートのトップに立った。

 各車インターに交換しており、周回ごとにタイムは徐々に上がっていく。フェルスタッペンが1分29秒190、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)が1分28秒968、アロンソが1分27秒517、ルクレールが1分26秒733と目まぐるしくトップが入れ替わった。

 セッションが進むにつれて雨量が減り、タイムが上がっていくなか角田も1分26秒726で4番手に浮上。フェルスタッペンは「1ラップごとにダウンシフトが悪くなっていく」と不具合を訴えるが、それでも1分24秒977とトップタイムを0.7秒更新した。そのタイムをルクレールが0.1秒上回るが、直後にフェルスタッペンが再びトップに立った。

 セッションの折り返しを前に、カルロス・サインツ(フェラーリ)が2番手タイムを出した直後にターン1でクラッシュを喫した。サインツ自身は自力でマシンを降りることができているが、マシンを撤去するためにセッションは赤旗中断となり、その後残り時間23分のところから再開した。

 再開後はコース上に水が残っているものの、雨は止んでいるようだ。後方に沈んでいたアロンソは1分25秒336で4番手に浮上し、角田も1分25秒643で6番手につけた。路面上は少しずつ走行ラインができており、フェルスタッペンは1分23秒779、23秒154、23秒106と自身のトップタイムを塗り替えた。

 各車自己ベストタイムを更新していくが、残り時間10分を前に再び雨が降り出したため全車がピットに戻り、そのままセッションは終了。トップはフェルスタッペン、2番手はルクレール、3番手はアロンソというトップ3となっている。

■2023年F1第9戦カナダGPフリー走行3回目 リザルト

Pos. No. Driver Team Time Laps

1 1 M.フェルスタッペン レッドブル・レーシング 1’23.106 22

2 16 C.ルクレール フェラーリ 1’23.397 22

3 14 F.アロンソ アストンマーティン 1’24.483 18

4 20 K.マグヌッセン ハース 1’24.715 23

5 55 C.サインツ フェラーリ 1’24.765 14

6 10 P.ガスリー アルピーヌ 1’24.825 19

7 18 L.ストロール アストンマーティン 1’24.944 22

8 22 角田裕毅 アルファタウリ 1’24.955 24

9 77 V.ボッタス アルファロメオ 1’24.988 22

10 44 L.ハミルトン メルセデス 1’25.087 20

11 27 N.ヒュルケンベルグ ハース 1’25.140 20

12 81 O.ピアストリ マクラーレン 1’25.191 25

13 4 L.ノリス マクラーレン 1’25.198 21

14 23 A.アルボン ウイリアムズ 1’25.379 21

15 63 G.ラッセル メルセデス 1’25.435 20

16 21 N.デ・フリース アルファタウリ 1’25.725 24

17 11 S.ペレス レッドブル・レーシング 1’25.857 20

18 24 周冠宇 アルファロメオ 1’26.750 23

19 31 E.オコン アルピーヌ 1’26.840 10

20 2 L.サージェント ウイリアムズ 1’27.279 16

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