宇都宮で爆発物想定の合同訓練 G7閣僚会合に向け 南署や税関など

訓練で爆発物とみられる不審物(左)を検査する横浜税関宇都宮出張所の職員ら=17日午後2時5分、宇都宮市下桑島町

 日光市で24、25の両日に開催される先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を前に、宇都宮南署などは17日、宇都宮市下桑島町の宇都宮国際貨物ターミナルで爆発物に対処する合同訓練を実施した。

 貨物の中から爆発物を認知し、処理するまでの一連の連携を強化する目的。同ターミナルを管理・運営する久和倉庫や横浜税関宇都宮出張所、同市などから計33人が参加した。

 訓練は、久和倉庫の社員が輸出用貨物の中から、同出張所職員は輸入用の貨物から、それぞれ爆発物を認知したと想定。通報を受けた同署の署員が現場で避難誘導や県警機動隊の出動要請を行い、同隊爆発物処理班が特殊な機材や車両を使って爆発物を処理した。

 同署の川上俊之(かわかみとしゆき)署長は「(同会合では)県警史上最大規模の警備が行われる。テロ対策は警察だけでなく、官民一体の連携が必要」と強調。同出張所の小林憲勇喜(こばやしのりゆき)所長は「連携を確認できて良かった。会合の安全開催に向け、テロ防止に努めていく」と話した。

訓練で爆発物を処理する県警の機動隊員たち=17日午後2時半、宇都宮市下桑島町

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