富山県内最速選手に歓声 陸上の福島、母校で児童と競走

トップでゴールし、グラウンドを沸かす福島選手(右)=富山市堀川小学校

 陸上の男子100メートル、200メートル富山県記録保持者の福島聖(さとる)選手(23)=富山銀行=が17日、母校の富山市堀川小学校で行われた「創校150周年記念大運動会」にスペシャルゲストとして登場し、自慢の脚力でグラウンドを沸かせた。

 福島選手は2011年に堀川小を卒業。富山商業高校3年時に全国高校総体男子200メートルを制した。「富山にいても世界で戦えると証明したい」と、富山大卒業後の昨年4月に富山銀行のアスリート採用枠で入行し、仕事と競技を両立して五輪出場を目指している。

 この日は6年生4人との特別レースに臨み、福島選手が60メートル、代表児童が50メートルを走った。スタートから加速し続ける福島選手が中盤で全員をごぼう抜き。トップでゴールし、他の子どもや保護者から歓声が上がった。富山JACで100メートルと走り幅跳びを習う伊藤雄大(ゆうた)君(11)は「県内で一番速い憧れの選手と走れてうれしい」と声を弾ませた。

 福島選手は「アットホームな声援の中で子どもたちと走れて楽しかった」。4日の日本選手権で予選落ちしたことに触れ「悔しい思いをした。応援してくれる人に恩返しできるよう頑張りたい」と成長を誓った。

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