アスリート盗撮見つけたら…埼玉県、県警と協力で防止・対応のリーフレットを作成し配布 県内でも複数事例

埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は16日、アスリートを盗撮被害から守るための電子版リーフレットを作成し、県・市町村の施設管理者や県中体連、県高体連などに配布したと発表した。

 リーフレットは大会主催者や施設管理者に盗撮被害防止の取り組みや対応を促し、アスリートが安心して競技に集中できる環境を守るために県警と協力して作成。環境づくりのポイントや、盗撮の疑いが発生した場合の対応手順などがまとめられている。

 現場ではIDや撮影許可証などを発行すること、カメラなどの記録媒体の不適切と思われる画像データの有無を確認し、協力しない場合には110番をすること、警察の到着まで撮影データを消させないように監視することなどを呼びかけている。

 スポーツ振興課によると、本年度に入り、中学生の陸上競技大会において女子トイレにカメラが仕掛けられていた事例や、高校生の体操競技大会で女子選手の特定部を無許可で多数撮影していた事例が報告されているという。

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