17日、青森市の青い海公園をメイン会場に始まった「東北絆まつり」で、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が開幕に花を添えた。飛行隊長を務めたのは、八戸市出身の名久井朋之2等空佐(41)。名久井隊長が青森県上空で飛行展示を行うのは初めてで、同公園で見守った家族は「無事に終わってほっとした」と笑顔を見せた。
同公園には八戸市に住む父和夫さん(71)と母玲子さん(64)、朋之さんのきょうだいら家族8人が駆け付けた。名久井隊長が操縦する1番機を先頭に約30分間、6機が美しい編隊飛行やスモークで青空に輪やハートを描く演目を披露すると、8人は大勢の見物客と一緒に大きな拍手を送った。
和夫さんは「強風でスモークが流れたのが少し残念だが、皆さんに感動していただいたと思う」、玲子さんは「昨日の予行演習が雨で中止となり、今日は一発本番だったので、何よりも無事に終わって良かった」と語った。
名久井隊長は八戸高校卒業後、防衛大学校に進み、空自の戦闘機パイロットとして活躍。2021年4月からブルーインパルスに所属し、22年3月から隊長を務める。ブルーインパルスは9月10日の三沢基地航空祭でも4年ぶりに展示飛行を行う。