宮下氏に「できる限り協力」 自民青森県連 7月、改革プラン

 自民党県連は17日、知事選後初となる党所属県議の会議を青森市内で開き、党運営を巡り意見交換した。会議後の記者会見で津島淳県連会長は、29日に知事に就任する宮下宗一郎氏との向き合い方について「できる限りの協力をしていくとの認識で一致した」と明らかにした。さらに、知事選で「改革という課題が県民から提示された」と述べ、7月に開催予定の定期大会をめどに県連の改革プランを示すとした。

 県議会最大会派の自民党は、所属する29人の知事選での支持が宮下氏と、対立候補だった小野寺晃彦氏の間で割れた。会議は非公開で、津島氏、滝沢求会長代理、県議25人が出席した。

 津島氏は会見で「民意が示されたことを受け止めつつ、新知事にできる限りの協力をしていく」と表明。三村県政とは与党として共同歩調を取ってきたが、新知事へのスタンスの違いについて問われると「県民のために汗をかく原点に基づき、知事の考え、行動を見て判断する営みの中で、結果的に『これまでと違うね』となる」と述べた。

 会議では、津島氏の会長続投が満場一致で支持された。津島氏は今後に向け「より開かれた県連をつくる」と強調、「具体的なイメージを含めた改革プラン、県連の活動方針は早期に示さないといけない」とした。その他の役員人事は会長一任となった。

 津島氏は知事選後、宮下氏と早期に面会したい意向を示してきたが、この日は「中身が詰まっていない段階でやみくもに会うのもどうなのか。いたずらに急ぐ必要はない」と述べた。県連幹部の一人は、定期大会の前に開会予定の定例県議会で、自民議員が一般質問に立つまでには会っておくべきとの考えを示した。

 一方、宮下氏は17日の自民会合について、報道各社の取材に「党のプロセスに何か申し上げる立場にない」と述べた。

© 株式会社東奥日報社