ジャニーズ3人出演、京都・南座で舞台「星降る夜に出掛けよう」 玉三郎さんが描く美しさ「ぜひ見て」

安全地帯の名曲「情熱」を歌う3人(左から中山優馬、高木雄也、高地優吾)=京都市東山区、京都南座(提供写真)

 ジャニーズ所属の3人が出演し、歌舞伎俳優の坂東玉三郎が演出を手がける舞台「星降る夜に出掛けよう」が京都・南座で上演されている。3本の戯曲からなる新作で、星空をイメージした幻想的な空間の中で濃密な芝居が繰り広げられる。3人は「玉三郎さんが描くシンプルな美しさをぜひ見てほしい」と話している。

 Hey! Say! JUMPの高木雄也、俳優の中山優馬、SixTONESの高地優吾が出演。同じ事務所で同時期に活動してきたが、3人そろっての作品は今回が初めてという。

 同舞台はサンテグジュペリの名作「星の王子さま」と、ジョン・パトリック・シャンリィの戯曲集「お月さまへようこそ」を題材に制作。砂漠やニューヨークの街中の場面で会話劇が繰り出され、井上陽水や玉置浩二の楽曲が披露される。

 台本の仕上がりから読み合わせ、所作の稽古など長い時間を要して上演にたどり着いた。中山は「かなり長い期間、玉三郎さんとお話をして作り上げた。玉三郎さんは一つ一つの所作が美しく、僕たちも舞台を通して学ぶことで役者として一つ上のステージにいけると思っている」と語った。

 高木は「実は玉三郎さんから衣装をお借りしています」と告白。スパンコールや刺しゅうが施された坂東の衣装をぴったりと着こなし、「究極にかっこいいところを追求し、踊りも何となくではなく振り付けを意識している」と話した。

 不思議な役どころの高地は衣装で長いマントを羽織る。「稽古場で裾を踏んですっ転んでいた。玉三郎さんにマンツーマンで所作を教えてもらい、指の先まで美しく見せようと頑張っています」とほほえんだ。

 南座での公演は21日まで。10月2~28日には大阪・松竹座で上演予定。(津田和納)

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