外国人、排除でなく共生を 支援団体が講演、埼玉・蕨

講演会で外国人労働者の現状について話す国士舘大学の鈴木江理子教授=18日午後、埼玉県蕨市

 在日クルド人を支援する埼玉県蕨市の市民団体が18日、これからの外国人との共生について考える講演会を同市で開き、市民ら約100人が参加した。「在日クルド人と共に」の温井立央代表は「既に多様な背景を持つ人々が同じ社会で暮らしている。排除するのではなく、いかに共に生きていくのかを考えてほしい」と訴えた。

 外国人の収容・送還のルールを見直す改正入管難民法が成立したのを受けて開催した。国士舘大学の鈴木江理子教授が、外国人労働者の現状を紹介し「日本にいる外国籍の人々は、在留資格によって職業などが制限される。特に非正規滞在の人々は最も弱い存在で、容易に排除されやすい」と指摘した。

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