来秋移行、高年層の78%が反対 保険証廃止に広がる懸念

マイナンバーカードの見本

 共同通信社の世論調査で、現行の健康保険証を来年秋に廃止してマイナンバーカードに一本化する政府方針について、延期や撤回を求める声は60代以上の高年層が計78.4%に上り、年代別で最も多かった。デジタル機器に不慣れな高齢者の間で懸念が広がる実態が浮き彫りになった。

 廃止に関し「延期するべきだ」と「撤回するべきだ」の合計で、40~50代の中年層は計73.2%。30代以下の若年層が計60.5%で最も低かった。

 支持政党別では、一本化撤回を求める立憲民主党支持層の計86.4%、共産党の計86.8%が予定通りの廃止に反対。与党でも自民、公明両党ともに「延期するべきだ」が最も高い。

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