現在は南葛SCでプレーしている稲本潤一。2002年ワールドカップに出場した経験を持つ世界でも珍しい現役選手であり、欧州でも様々なクラブに所属してきた。
今回はその稲本潤一がチームメイトになったFWのなかから「ベスト10ストライカー」を選んでみた。
ティエリ・アンリ
国籍:フランス
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:アーセナル
現在:解説者、指導者
もちろん稲本潤一が所属したアーセナルは当時世界最高レベルのクラブ。数多くのスター選手が所属しており、そのエースであったのがティエリ・アンリだ。圧倒的なスピードとシュート技術で数多くの印象的なゴールを生み出した。
現役引退した後は解説者と指導者に転身。2016年からはベルギー代表のアシスタントコーチを務め、その後モントリオール・インパクトとモナコで監督を歴任。ただあまり成功せず、ベルギー代表に復帰した。カタールW杯を最後に現場を離れている。
デニス・ベルカンプ
国籍:オランダ
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:アーセナル
現在:指導者
そしてティエリ・アンリと並んでアーセナルの伝説的なストライカーと言われるオランダ代表FW。ジネディーヌ・ジダンと並ぶ天才的なボールタッチとアイデアあふれるファンタジックなプレーで知られた。
アーセナルで2006年までプレーした後に現役を引退。当初は指導者にならないと宣言していたが、後にオランダ代表のBチームやアヤックスでアシスタントコーチとして活動した。現在はフリーエージェント。
シルヴァン・ヴィルトール
国籍:フランス
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:アーセナル
現在:解説者、フットゴルファー
稲本潤一が所属していたころのアーセナルでスーパーサブとして重用されたフランス人アタッカー。小柄であるが豊かな加速力を活かしたプレーで多くのゴールを決めた。
アーセナルを2004年に離れたあとはリヨン、レンヌ、マルセイユ、メス、ナントでプレーして2012年に現役引退。その後は解説者として活動している。2015年にはリアリティTVに出演したが、偶然彼が脱落した翌日に参加者が乗ったヘリコプターが墜落する事故が起こり、九死に一生を得ている。
ヌワンコ・カヌ
国籍:ナイジェリア
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:アーセナル、WBA
現在:慈善活動家
インテル時代に心臓の手術を克服したヌワンコ・カヌ。2メートルに届こうかという長身と繊細な足元の技術を備え、予測不可能で自由なプレーを見せたストライカーだ。代表ではボランチで長くプレーするなど万能性にも優れていた。
2012年にポーツマスで現役引退。先天性の心疾患を持っていたという経験から自身の財団を運営しており、他にも様々な活動を行っている。
スティーヴ・マルレ
国籍:フランス
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:フラム
現在:解説者、指導者
稲本潤一が貸し出されていたフラムでの1年目、エースストライカーを務めたのはフランス人FWのスティーヴ・マルレだった。決してゴールを量産するというタイプではなかったが、前線でオールラウンドにプレーできる安定感があり、フランス代表でも重用された。
2004年にフラムを離れたあとはマルセイユへ移籍し、中田浩二とも同僚に。後にヴォルフスブルクとロリアンに所属して引退している。それからは解説者や指導者として活動している。2018年には強姦の容疑で起訴されたが、昨年その訴えが却下されている。
ルイ・サア
国籍:フランス
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:フラム
現在:解説者
「アンリ二世」とも呼ばれたストライカー。2000年にメスからフラムへと移籍し、ファクンド・サバやスティーヴ・マルレとともに前線で存在感を見せた。そして2004年にはマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれている。
その後はエヴァートン、トッテナム、サンダーランド、ラツィオでプレーして引退。その後は解説者や選手向けのSNSサービス立ち上げなどをしていたが、ビジネスは大失敗して大きな損失を出したそう。
ロバート・アーンショウ
国籍:ウェールズ
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:WBA
現在:指導者
カーディフ・シティから2004年にWBAへ移籍したウェールズ代表ストライカー。奇しくも稲本潤一もWBAからカーディフにローン移籍し、その後復帰している。プレミアリーグではそれほど活躍はできなかったが、2部では数多くのゴールを決めた名FWだ。ネイザン・エリントンと迷ったが…。
2015年にアメリカ・メジャーリーグサッカーのバンクーバー・ホワイトキャップスでプレーしたのを最後に現役引退し、その後は指導者に転身した。
ハカン・シュキュル
国籍:トルコ
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:ガラタサライ
現在:政治家
パルマでは中田英寿とチームメイトだったトルコのレジェンド。長身ながらも柔らかい足元の技術を持っており、イタリアでは成功できなかったものの国内リーグでは圧倒的な成績を残した。
引退後は政治家になったが、テロ組織と認定されたギュレン運動に関わっていたとして政府から弾圧を受け、アメリカへと逃亡。数年前にはUber Eatsの配送ドライバーとして働いていると伝えられた。
アサモア・ギャン
国籍:ガーナ
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:レンヌ
現在:ボクシングプロモーション会社、航空会社、スポーツイベント会社経営
ガーナ代表の伝説的なストライカー。背番号3を愛した珍しい選手としても知られる。2008年に加入したレンヌで稲本潤一とともにプレーし、その後サンダーランド、アル・アイン、上海上港、アル・アハリ、カイセリスポルなど各国様々なクラブに所属した。
ガーナ国内リーグのレゴン・シティーズでプレーしたのを最後に選手としては活動していないが、その一方で様々なビジネスに手を伸ばしている。ただライセンスを付与された彼の航空会社「ベイビージェットエアラインズ」は結局事業を始めていないようだ。
ムサ・ソウ
国籍:セネガル
稲本潤一とともにプレーしたクラブ:レンヌ
現在:アルビオン・サン・ディエゴ オーナー
フランスのユース代表では実績を残していたものの、レンヌではデビューからなかなか出番を得られなかったムサ・ソウ。しかし稲本潤一が加入する1年前からレギュラーに定着した。そして2010年にはリールへと引き抜かれ、シーズン25ゴールを決めてリーグアン得点王となっている。
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その後はフェネルバフチェで長くプレーし、さらにアル・アハリやブルサスポル、ガジシェヒル・ガジアンテップ、ウムラニエスポルに所属した。正式に引退はしていないものの、現在はどこのクラブにも所属しておらず、アメリカの独立リーグに所属しているアルビオン・サン・ディエゴの経営に関わっているとか。