【インド】日印観光交流年で和食イベント開催[社会]

杉浦氏はビンダールカレーをビーガン向けにアレンジしたカレーなどを披露した=18日、インド首都ニューデリー(NNA撮影)

日印の観光交流の促進を目的に、日本の食文化を紹介する「和食コンクラーベ」が18日、インドの首都ニューデリーのホテルで開かれた。現地のインフルエンサーや政府関係者を含めて約500人が参加し、日本人料理家・杉浦仁志氏らが披露した料理に舌鼓を打った。

和食コンクラーベは、今年3月に日印両政府が本年度を日印観光交流年とすることで合意したことを受け、在インド日本大使館が主催。インド観光省、日本の観光庁、農林水産省、日本政府観光局(JNTO)、日本貿易振興機構(ジェトロ)が共催した。

今年は「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産への登録10周年に当たり、国際雑穀年でもある。駐インド日本大使の鈴木浩氏はイベント冒頭で「きょうは国際すしの日でもあり、和食イベントにうってつけの日。ラーメンやすしなど、来場した人を幸せにする日本の食文化を紹介する各ブースに足を運んでほしい」とあいさつした。

杉浦氏はインド南部ゴア州発祥の「ビンダールカレー」をビーガン向けにアレンジしたカレーと、日本米と雑穀を混ぜたクミンライスを披露。今回のイベントのために考案した料理で、杉浦氏は「食を通じてお互いの文化の理解を図れたらと考えた」と狙いを語った。雑穀の可能性もイベントのテーマの一つで、杉浦氏らが披露した料理には雑穀も用いられた。

■日本食や観光のブースも

イベントでは、出展企業による16のブースも並んだ。出展企業(ブランド含む)は、日本航空、キヤノン、ビームサントリー、メインディッシュ、カレーハウスCoCo壱番屋などで、日本食のほか日本の酒類や観光情報も提供された。インドのメディアに勤務するマニシュ・クマールさん(39)は日本食に舌鼓を打ち「100%気に入った。素晴らしい味」と目を輝かせていた。

イベントでは日本人料理家・杉浦仁志氏(右から1人目)とインド人シェフのグンジャン・ゴエラ氏(左から2人目)が対談。鈴木大使(左から3人目)も出席した=18日、首都ニューデリー(NNA撮影)

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