エンジンかからず不発も…古江彩佳は2年目の“変化”に手応え

最終日に今週初のオーバーパー。古江彩佳は13位で終えた(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 最終日(18日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

1打差2位タイから逆転を狙った古江彩佳は1バーディ、2ボギー「73」と今週初のオーバーパーをたたき、通算13アンダー13位でフィニッシュした。「4日間を通しては良いゴルフができたかなと思うけど、最終日に伸ばせなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

下りのミドルパットを流し込んだ3番で首位に並んだ。過去3日間に比べ、やや遅くなっていたというグリーンスピードに「最初は私が打てていないのかなと思った」。手前から惜しくも決めきれなかった、124ydと短いパー3の5番あたりでコンディションの変化を確信。必死にアジャストしようとしたが、2個目のバーディは最後まで遠かった。

2個目のバーディが遠かった(撮影/亀山泰宏)

レオナ・マグワイア(アイルランド)が優勝、アリヤ・ジュタヌガン(タイ)が2位とスコアを伸ばしていった同組2人に置いていかれた形。「2人がエンジンをかけていった中で、一緒についていけなかったのがダメなところ」と振り返る。

「この何週間か最終日の悔しさが残っている」と優勝に届かないもどかしさも小さくないとはいえ、最終ラウンドを首位と5打差以内で迎えたのはこれが今季4試合目。明らかに昨季より高い頻度で勝機をうかがう戦いぶりに「そこは評価したい」とうなずく。

昨年の経験を踏まえた部分も見逃せない。日米で9連戦を組むなど“出られる試合には積極的に出る”スタンスで転戦していたルーキーシーズンから、「スケジューリングもちょっと変えてみているところはある。月曜日を(練習しない)移動日にしたり、うまく体力を残しながらできている」。適度にオープンウィークを挟み、4連戦目となる今週も月曜日を休養に充てた。

次戦はメジャー「全米女子プロ」(撮影/亀山泰宏)

次週22日に開幕するメジャー「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)に向けても、重点的に磨いてきた30~60ydといった微妙な距離のアプローチショットが少し自信を与えてくれる。「メジャーは長いホールが多くなって、グリーン周りの(微妙な距離の)アプローチが増えたりする。その辺は少し上達しているのかな」。最終日に味わった悔しさは、大舞台での戦いにぶつけていく。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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