6月18日、宮城県のスポーツランドSUGOで全日本スーパーフォーミュラ選手権2023年第5戦が行われ、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が今季2勝目を挙げ、ランキングトップに立った。
決勝後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、“魔物が棲む”と言われるSUGO戦に挑んだドライバーたちの声を、前編に続いてお届けする。
■山下健太(KONDO RACING) 決勝8位
土曜フリー走行での好調から一点、予選は13番手に終わった山下。日曜フリー走行、そして8分間のウォームアップでも「ダメだこれ」とセットアップに頭を悩ませていた。
「昨日の予選から調子が悪くなって、今日の朝のフリー走行では一発(のタイム)は出せたのですけど、ロングがもう激遅で……ビリになるのじゃないかというくらいの感じでした」
しかし、ウォームアップ後に変更を加えた部分が、結果的に決勝のロングランのペース改善に貢献し、「レースが始まってみたら結構、普通のペースで走ることができました」という。
その後、スタートで10番手に浮上すると、終始入賞圏内を走行。レースも後半の34周目にピットインを実施も、「結果的にはもっと早めにピットに入った方が良かったかなというのはあります」と山下は振り返る。
「でも朝の状況から考えれば、だいぶ普通になったので、そこは良かったと思いますね。次戦の富士は今年表彰台にも上がったコースですし、来週には公式テストもありますので、そこで見ていきたい部分もたくさんあります。そこを見て、ふたたび上位争いをしたいと思います」