4年ぶりの「バラモンキング」 長崎・五島で国際トライアスロン大会 768人が限界挑む

スイムで一斉にスタートする選手たち=五島市富江町

 五島長崎国際トライアスロン大会「バラモンキング」(実行委主催)が18日、長崎県五島市福江島一帯で開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。全国から768人が出場し、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3種目で競った。
 2009年まで実施した「アイアンマンジャパントライアスロン五島長崎」の後、11年から開催している。総距離200キロのAタイプは、第3回日本ウルトラロングディスタンストライアスロン選手権と来年の世界選手権代表選考対象レースを兼ね、535人が出場。同124.4キロのBタイプでは233人がゴールを目指した。
 1種目のスイムは午前7時に富江港(富江町)をスタート。激しい水しぶきを上げて競り合い、バイクやランでは起伏の激しいコースを懸命に前に進んだ。

選手を応援する市民ら=五島市富江町

 ゴール会場の五島港公園(東浜町2丁目)では、選手が待ち構えた家族と一緒にフィニッシュテープを切る姿や、けがを乗り越えてゴールし涙を流す光景も。限界に挑んだ選手たちに温かい拍手が送られた。

 地元の県立高4校の生徒を含む市民延べ約3千人のボランティアが大会をサポート。沿道では手づくりの横断幕を掲げて声援を送るなど、4年ぶりの大会を盛り上げた。

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