本で人がつながる商店街に 紫波で展示販売イベント

さまざまなジャンルの本に手を伸ばす来場者

 紫波町の日詰商店街で17日、本の展示販売イベント「本と商店街」(実行委主催)が初めて開かれた。本をツールに人と人がつながる場をつくろうと、町地域おこし協力隊の天野咲耶(あまの・さくや)さん(38)らが企画。県内外から読書愛好家が集い、商店街一帯はにぎわいに包まれた。

 旧大森書店、カフェ・イベントスペース「YOKOSAWA CAMPUS」、日詰町屋館を主会場に20の飲食・書店が出店し、町図書館も本を展示。来場者はコーヒーなどを片手に商店街を行き来した。

 日詰町屋館で作家や書店経営者らによるトークイベントも行った。「まちの本屋と図書館」について、町図書館主任司書の手塚美希さん(48)は「図書館は情報と人を結ぶ場所。書店も形は違っても目的は同じ」と発信。盛岡市のさわや書店外商部長の栗沢順一さん(50)は「客任せではなく、こちらから届ける工夫を展開したい」と思いを共有した。

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