都市間バスと衝突のトラック会社「当社の車がセンターラインを越えて高速バスの正面にぶつかっている」

道南の八雲町野田生の国道で18日、トラックと都市間高速バスが正面衝突し、双方の運転手とバスの乗客合わせて5人が死亡しました。事故は18日正午ごろ発生し、5人が死亡したほか、バスの乗客12人が重軽傷を負い、病院に搬送されました。

道警は近くを走っていた車のドライブレコーダー映像などからトラックが対向車線にはみ出したとみて過失運転致死傷の疑いも視野に調べを進めています。

亡くなったのはトラックの運転手で森町に住む梶谷誠さん、バスの運転手で札幌・清田区の興膳孝幸さん、バスの乗客の函館・若崎友哉さん、鹿部町の高清水忍さん、札幌・清田区の高橋裕美さんです。

バスを運行する北都交通によりますと、バスは札幌発函館行きで、午前7時50分に札幌を発ち、予定通りに運行していたということです。事故当時は16人が乗車。運転していた興膳さんは勤続15年のベテランで「優良乗務員」として社内で表彰されていました。亡くなった乗客3人は運転席の後ろに縦に並んで座っていたということです。トラックは青森県の養豚会社「日本クリーンファーム」の車両で、函館方面から八雲町内の食肉処理場に豚30頭を運んでいる途中でした。

日本クリーンファームの吉原社長は「この度の件で本当にお騒がせし、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。映像を見る限り当社の車がセンターラインを越えて高速バスの正面にぶつかっている」などと取材に対応しました。道警は現場検証を行い、事故原因をさらに詳しく調べています。

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