衆院比例重複立候補に疑問提示 河野元総裁、低投票率を懸念

衆院選挙制度の在り方に関する協議会で、あいさつする河野洋平自民党元総裁=19日午後、国会

 与野党でつくる衆院選挙制度の在り方に関する協議会は19日、国会内で会合を開いた。河野洋平自民党元総裁を招き、細川護熙元首相との党首会談で合意し、導入した小選挙区比例代表並立制を巡り意見聴取した。河野氏は、小選挙区で敗れても比例で復活当選できる重複立候補に疑問を呈した。国政選挙の低投票率にも懸念を示した。

 河野氏は現行制度について「重複立候補が本当に国民に支持されているか。もう一度、世論と向き合う必要がある」と述べた。低投票率に触れ「選挙を通じて民主主義の基盤をつくれているか、心配を持たざるを得ない」と訴えた。

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