Sareee、KAIRIと元WWEコンビ結成 リング初遭遇に「これは運命」8・4自主興行第2弾

人気女子プロレスラーのSareeeが19日、都内で自主興行第2弾「Sareee-ISM~ChapterⅡ~」の開催決定会見を行い、KAIRIと元WWEコンビを結成することを発表した。大会は8月4日、東京・新宿FACEで行われ、彩羽匠&中島安里紗組とのタッグ戦に臨む。

会見当初は「X」とされたタッグパートナー。Sareeeに促されたXが姿を現し、顔を覆っていた革ジャンを脱ぎ捨てると、それはKAIRIだった。21年末にWWEとの契約を終えたKAIRIと、今年3月にWWEを退団したSareee。両者はリング初遭遇となり、元WWEの豪華タッグが実現する。

Sareeeは日本復帰戦となった今年5月の自主興行第1弾で、KAIRIから会場に花束が届いたことが豪華タッグのきっかけとなった。「お礼をした際に、タッグを組めたらいいね、と言っていただき、うれしくて即座にオファーを出しました。KAIRIさんと関わることがないと思っていたので、カードが決まったときは運命だと思いました」と喜びを口にした。復帰戦では橋本千紘との一騎打ちに敗戦。「日本はメチャメチャきついと思いました。でも日本で4試合戦い、戻って来ました」と状態には手応えがある。

WWE在籍期間も重なったが、接触する機会はなかった。KAIRIは「Sareee選手が来ると聞き、楽しみにしていましたが、アメリカでは一度も会えませんでした。私は挑戦する人が大好き。試合の他に生活、人間関係など、日本で築いたものを全て捨てて挑戦する勇気を尊敬して、お受けしました」とSareeeへの敬意を口にした。

Sareeeは20年3月にWWEとの契約を発表も、コロナ禍で活動の制限を余儀なくされた。17年からWWEに在籍したKAIRIは、当時の状況を「全てが大きく変わり、試合が全部キャンセルになりました。私たちは(入団当初は)試合がない日もリング練習で経験を詰めました。Sareee選手は試合数も限られ、流れが止まっていた時期。私の時は女子を盛り上げようとトーナメントが開催されたりもしたので、Sareee選手はもどかしかったと思う。それでもSareee選手の試合は華やかだった。もっと見たかったですね」と振り返り、相手を思いやった。

タッグ戦への姿勢は両極端。Sareeeが「自分はタッグが好きじゃなくて、タッグパートナーといえるのは2人くらい」と響、世志琥の名を挙げ「本当に数がいないんですよ」と不安げに告白。タッグが好きだというKAIRIは「もっともっとタッグマッチの面白さを私が(教えます)」と新たなモチベーションができたようだった。

プライベートでは交流の機会が少なかったというが、会見では女の子のような会話も繰り広げた両者。KAIRIはSareeeのデビューが1年先だと知り敬語を使おうとするも、Sareeeが「年齢はKAIRIさんが上なのでプラマイゼロです」と機先を制した。また、Sareeeが「KAIRIさんは超天然ですね。彩羽匠から『お互い天然だから話かみ合うんですか、会話にならなさそう』と言われました。失礼ですよね」と告白。KAIRIは「プロレスはそれくらいの方がいいんだよ」とお姉さんのように受け止めていた。

◆「Sareee-ISM~ChapterⅡ~」(8月4日、東京・新宿FACE、午後7時開始)▶第1試合(シングルマッチ10分1本勝負)星いぶき×ChiChi ▶第2試合(タッグマッチ20分1本勝負)ジャガー横田&田中きずな×伊藤薫&狐伯 ▶第3試合(シングルマッチ30分1本勝負)桃野美桜×高瀬みゆき ▶第4試合(タッグマッチ30分1本勝負)Sareee&KAIRI×彩羽匠&中島安里紗

「Sareee-ISM~ChapterⅡ~」のポスター

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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