三重県桑名市の多度大社で毎年5月に実施される「上げ馬神事」の事故防止対策協議会が19日、同市内で開かれた。県は、馬が駆け上がる坂の勾配を緩やかにしたり、馬をたたく行為をやめたりするよう指導した。大社の木村寛権禰宜は「不適切な行為をなくし、時代に合った形態にしていく必要がある。改善策を検討していく」と話した。
上げ馬神事は、馬が急な坂を駆け上がった後、高さ約2メートルの土壁を越える伝統行事で、馬を殴ったりたたいたりして興奮させる行為が「虐待に当たる」と批判されている。
県によると、最近十数年で馬計4頭がけがをし、安楽死させられた。