ユベントスとの関係悪化が指摘されるキエーザ、去就について語らず「休暇しか頭にない」

[写真:Getty Images]

イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(25)はユベントスとの間に溝があるようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

キエーザは昨年1月に左ヒザ前十字じん帯を断裂も、今シーズン途中に戦列復帰し、公式戦33試合の出場で4ゴール6アシストを記録。スタメン出場こそ少なかったが、コンディションは完全回復したと言っても良いだろう。

その一方、チームは2年連続の無冠に終わっただけでなく、不正会計でセリエAの勝ち点「10」を剥奪されたためにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すという残念な1年に。来シーズンの巻き返しのためにも、キエーザの爆発に期待したいところだ。

しかし、ここ最近はキエーザの去就が不透明という憶測が広がっている。契約を2025年6月まで残すなか、延長交渉の場でキエーザが年俸800万ユーロ(約12億4000万円)への大幅な昇給を要求し、これを「相応しくない金額」と捉えたクラブとの間に溝ができていると報じられている。

現在イタリア代表として活動中のキエーザは、18日に行われたUEFAネーションズ・リーグ(UNL)3位決定戦・オランダ代表戦で1ゴールを決め、3-2の勝利に貢献。試合後のインタビューでは去就に関する明言を避けつつも、ユベントスを牽制している。

「今日でシーズンを締めくくれたことには満足しているけど、本当に難しい1年だった。今は休暇に入ることしか頭にないんだ」

「来シーズンの準備? それはトレーニングキャンプが始まってからのことだ。どうだろうね。僕はユーベの選手だから、ユーベしか考えていないよ」

深刻な財政難により、主力選手の売却もいとわないとされているユベントス。このことはキエーザおよび代理人も把握しているようで、契約延長によって昇給を掴めない見込みであれば、今後さらに新天地行きに傾いていくとみられている。

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