【インドネシア】通信衛星「サトリア1」、打ち上げ成功[IT]

通信衛星「サトリア1」が米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた(国家機関強化・官僚改革省提供)

インドネシアの通信・情報省は19日、政府が開発を計画した通信衛星「サトリア1」が午前5時21分(インドネシア西部時間)、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたと発表した。2024年初めから運用開始を予定する。

米スペースXの運搬ロケット「ファルコン9」を使用して打ち上げられた。

サトリア1は、最辺境・未開発地域を意味する「3T」を含むインドネシア全土で高速インターネットアクセスを均等に提供することを目的として運用される。通信容量はアジア最大級となる毎秒150ギガビット(Gbps)で、静止軌道は東経146度のパプア上空になる予定。

国家機関強化・官僚改革省の声明によると、同衛星によって公共施設5万カ所の通信速度を4メガビット毎秒(Mbps)にすることが可能になるという。

サトリア1は、インドネシアの民間衛星事業者パシフィック・サテライト・ヌサンタラ(PSN)などが参加するコンソーシアム(企業連合)のパシフィック・ヌサンタラ・ティガと、仏同業のタレス・アレーニア・スペースが共同で開発した。打ち上げ基地までの輸送方法の変更などもあり、事業費用は当初の4億5,000万米ドル(約639億円)から5億4,000万米ドルに膨らんだ。

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