高野連調査、野球部員減が明確に 丸刈り26%、5年前76%

3月、甲子園球場で行われた第95回選抜高校野球大会の開会式

 日本高野連は19日、硬式野球部がある全国の加盟校を対象に5年ごとに行っている「高校野球実態調査」の結果を公表し、少子化と人気の低下による部員数の減少が明確となった。

 2008、13、18年度の調査で「40~59人」が最も多かった部員数は「20~29人」が最多の21.0%となり、人数が1桁の学校の割合は10年前の3.5%から13.4%に増えた。55.2%は30人に満たず、監督の悩みとして「部員不足」が50.6%と半数を超えた。

 「サッカー、バスケットボールなど他の競技が野球の人気を上回ると思うか」という質問には「上回る可能性がある」が42.0%、「既に上回っている」が34.2%に達した。

 多くの学校で目立ってきた厳しい規律は、緩和の傾向がみられた。「部員の頭髪の取り決め」について「丸刈り」と答えた学校は26.4%で、5年前の76.8%から大幅に減った。

 調査は今年4月以降に全国の3818校の加盟校に対して実施。99.2%に相当する3788校の監督や部長から回答を得た。

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