「ながら防犯」で佐賀北署とヤマト運輸が協定 配送中に見守り、声かけ

協定を締結した佐賀北署の高井豊署長(中央)とヤマト運輸佐賀主管支店の溝手宏史支店長(中央右)=佐賀市の同署

 佐賀北署とヤマト運輸佐賀主管支店(佐賀市)は13日、地域の見守り活動に関する協定を結んだ。配送業務中に見守りや声かけを行い、異変を察知したら速やかに通報する。同支店が警察と協定を結ぶのは初めて。

 通常業務の傍ら「ながら防犯」を行い、安全・安心なまちづくりにつなげる。同署で開かれた締結式で、溝手宏史支店長(39)は「地域の一員として安全安心を守る力になりたい」とあいさつした。同署の高井豊署長は、来年の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に向け「見守りの目が増えるのは心強い。県内に広めるきっかけになれば」と話した。

 出発式では、市内のちえんかん保育園の園児たちが元気よく「出発進行」の号令をかけ、「見守り中」のステッカーを貼った運送トラックやパトカーなどが出発した。同署は昨年11月、佐賀北郵便局(同市)とも協定を結び、見守り活動を強化している。(上田遊知)

「見守り中」のステッカーを貼って出発するヤマト運輸のトラックを見送るちえんかん保育園の園児たち=佐賀市の佐賀北署

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