「宇都宮市に熱中症避難所を開設」 "熱中症"に注意 対策方法など保健師に聞く 

 連日、栃木県内各地で真夏日となる中、宇都宮市は6月から公共施設や民間施設に暑さを避けるための熱中症避難所を設置しています。熱中症にならないためには何に気をつけたらいいのか保健師に聞きました。

 宇都宮市保健所の保健師・外丸陽子さんは「梅雨に入り急に暑くなる日は体が慣れていないので熱中症になりやすい」と話します。

 宇都宮市では、市民が外出した際に気軽にひと涼みしてもらうため、市が所有する96施設に熱中症避難所を開設していてコンビニや飲食店など約1000の民間施設に協力を依頼しています。

 去年(2022年)までは暑さがきびしくなる7月に設置していましたが、今年(2023年)は、熱中症の救急搬送が増加する梅雨時期に合わせて6月15日から設けています。

 外丸さんは「どなたでも熱中症になる危険性はもっていると思う。暑くなると体が弱り熱中症になりやすくなるので涼しい環境ですごすことが必要になる。とくに外に出かけるときであれば木陰で涼むとか、ひさしがあるところを歩くとか日傘をさすとか、場合によっては保健所が熱中症避難所を市内に何カ所もお願いをしている店舗や市の公共施設があるのでご利用いただければと思う」と話します。

 県内では、平野部で35度以上の猛暑日に迫る日もあるなど連日の暑さが続き、県消防防災課によりますと、今シーズンは、18日の時点で、すでに115人が熱中症の疑いで病院に搬送され、例年の2倍近いペースだということです。

 18日は、県内14の観測地点のうち9カ所で真夏日を観測し、こういう日には、熱中症の「予防行動」をとることが重要です。

 外丸さんは「予防行動としては熱中症に関してはできるだけ暑くなったのどが渇いたというようになる前に水分をこまめにとっていただくのが大切。高齢者は室内での熱中症が多いので、暑くなってきたときにというよりは、暑くならないようにエアコンとか冷房を使って涼しい環境を整えるといいかなと思う。特に暑さが続くときにはちょっとずつ疲労がたまっていくという意味で、はじめは大丈夫だった人が熱中症にこのあと何日が続いたあとでなってしまうこともあるので、そういった意味では早め早めに対策とっていただけると良いと思う」と話しています。

 宇都宮市の熱中症避難所は9月30日まで設置されています。

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