使って効果実感を…電気式生ごみ処理機を無料貸し出し 日高市「肥料、家庭菜園などに使って」 購入補助も

市民に貸し出しを始めた電気式生ごみ処理機=埼玉県日高市役所

 埼玉県日高市は、電気式生ごみ処理機の市民への無料貸し出しを始めた。処理後の生ごみは、重さを9割近く減らして有機質肥料になる。市は「家庭菜園などに使ってほしい」としている。

 市によると、市民から出される可燃ごみの中で最も多いのは生ごみで、ごみ全体の約4割を占めるという。

 市が貸し出す電気式生ごみ処理機は2台。水分を含んだ生ごみを内部の容器に入れて熱で乾燥させ、有機質肥料に処理する仕組みだ。400グラムの生ごみの場合、約1時間40分で約45グラムの有機質肥料にすることができる。

 貸し出しは1世帯に1台(1回限り)とし、使用時にかかる電気料金などは自己負担。対象は市内に住所があり、適正に使用できる人としている。

 市はごみ処理容器(コンポスト、EM容器)を購入した市民らに、購入価格の2分の1(最大3千円)を補助。電気式処理機にも同2分の1(同2万円)を補助している。

 電気式処理機の貸し出しについて、担当者は「実際に使ってもらい、効果を実感してほしい」としている。

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