紫波産ビール用大麦を初収穫 岩手大・学内カンパニー

ビール用大麦を鎌で刈り取る学生

 岩手大の学内カンパニー・クラフトビール部(佐藤稜、佐藤日向子共同代表、31人)のメンバー8人は18日、試験栽培で連携する紫波町片寄の高橋農園(高橋淳社長)でビール用大麦を初収穫した。

 約5アールの畑には、高さ約1メートルの黄金色の大麦がびっしり。昨冬は降雪が比較的少ない好条件で生育が良く、学生は麦の根元に鎌を当て、丁寧に刈り取った。

 同部は、ビール造りを通した耕作放棄地の活用や農家の所得向上を狙いに2021年に設立。陸前高田市でも大麦生産に取り組んでおり、今回の収穫分と合わせて盛岡市のベアレン醸造所で醸造する。県産ホップも使った「完全県産」ビールとして、今冬の商品化を見据える。

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